知り合いに勧められて、三上智恵監督の『戦雲(いくさふむ)』という映画を観てきました。
与那国島、石垣島、沖縄本島などでは今、自衛隊の基地がどんどん建てられています。台湾有事という名目で、アメリカ軍と協力する体制を整えているということ。
国を守るために必要なこと? そうかもしれません。ただし、それは、そこに住む人たちの大きな犠牲の上に成り立っているということが映画でよくわかります。彼ら、彼女らは、何かあれば九州のどこかに避難させられるという計画が政府によって成立しようとしています。
この件で新聞記事を調べると、6日間で12万人を九州各地に避難させる計画です。自分たちの住む場所は置き去りにするのです。映画の中で、家畜を飼っている人は「置いては行けない」と語ります。
わたしがショックだったのは、そのことを全く知らなかったこと。自分の勉強不足もそうですし、大きな関心が寄せられていないということもそうです。自分の住むエリアが、何かの時には打ち捨ててどこかへ行ってくださいと言われたら?
わたしたちは、いつまで沖縄の人々を犠牲にすることになるのか。知らないままではいけないと強く思いました。